今回ご紹介する「卒業生のお店」は、19回生の山本順也さんが店長として働く東京都新宿区にある山形(庄内)料理のお店「酒菜 角萬」です。
山本さんがこの店の店長に至るまでの経歴は凄くユニークです。高校卒業後に進学しようか調理師になろうか迷い考えた末、とりあえず大学で心理学を学ぼうと東京の大学へ進学。食べる事や調理が好きな山本さんはレストランでのアルバイトをしながら学生生活を送り、大学卒業後も魚屋へ就職。そこで働きながら子供のボランティア活動にも参加していたところ、活動メンバーの中に飲食店オーナーがいました。当時、世間は「韓流」ブームで女性を中心とした韓国熱が熱くなっており、オーナーが韓国料理店を出店すると決め、山本さんも縁あってこの店舗を手伝うこととなりました。そんな中、山形出身のオーナーはいつか山形料理の店を開きたいと夢があり店舗を探していたとこころ、売りに出ていた現店舗に出会い、このお店を山本さんに任せることにしました。
この店舗はそば屋で道具一切もそろっており、山形名物であるそばも提供できる打って付けの店舗でしたが、山本さんは生粋の明石育ち。そば打ちも素人で、庄内料理や山形の地酒も詳しくありませんでした。この店を本気でやろうと山本さんは、そば打ちを前店舗のオーナーに手取り足取り教えていただき、山形へ何度も足を運び食材や料理を学び、酒屋へ挨拶まわりをしながら地酒に対する知識も身に付けていきました。今ではお客様に山形出身者と思われることもあり照れくさいそうです。お店では山形の旬の食材を使った料理を始め、三元豚のとんかつ、そして山本さん手打ちのそばがお勧めです。
北校の思い出は「柔道部に所属していたこと。部活終わりによく買い食いをして、友達としゃべりながら帰ったこと。」とか。今でも大久保に帰ってきたときには旧友と交流を深めておられます。
後輩へのメッセージをお願いすると「自分はいつも人の縁で繋がっている。ボランティアが縁で今の店長になり、そば打ちを教えてもらえたおかげで、お客様に満足いただけるそばが打てるようになりました。みなさんも『縁』を大切にしてください」とお話いただきました。
いつかは明石に戻りそば屋を開きたいという夢をお持ちの山本さん。その店が開店するまで東京へ行かれた際は山本さんのお店にお立ち寄りいただき、おいしい地酒と庄内料理を堪能してみてください。
酒菜 角萬東京都新宿区百人町1-9-14 沖ビル1FJR新大久保駅南 徒歩約3分 03-3366-6944 |
〒674-0053
明石市大久保町松陰364-1
明石北高等学校内同窓会事務局
TEL&FAX
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