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卒業生訪問OB & OG

卒業生のお店訪問

Vol.6 藤田農園  藤田修平さん(28回生) 藤田(福瀬)千秋さん(29回生)

写真 「卒業生のお店」第6回は、神戸市西区平野町でトマト栽培をされている「藤田農園」の藤田修平さんと、奥さんの千秋さんです。

 藤田農園の始まりは、銀行員だった修平さんのおじいさんが昭和40年に脱サラして就農されたところに遡ります。当初は、白菜、キャベツなどを栽培されていたようですが、重量野菜で大変な労力も必要とすることから、メロンやトマト栽培に移行。2代目のご両親の時代にトマト専門の農家となり、3代目の修平さんが継いだころから、土壌栽培からハウス内でロックウールとヤシガラを使った水耕栽培へと移り変わっています。全ハウスを5ブロックに分け、それぞれ2期作。10区分で1年を通じて次々と収穫・出荷が続きます。4月〜8月は繁忙期となり、ご家族はもちろん、農業大学校の研修生、パートさんと、多数の人を介しても収穫が追いつかないそうです。修平さんは「この時期は、子どもと遊ぶ時間が取れないです。」と、少し寂しげ。

農園写真  修平さんは進学の際、市内(神戸)の高校を迷うなか、「北高といういい学校があるよ」と、親戚の勧めもあり入学。好きだった陸上部に入り長距離選手として活躍。1年後、千秋さんもお姉さんが楽しく通学する様子を見て北高に入学。中学時代は長距離選手でしたが、自分で走るのもいいけど、サポーターになりたいと陸上部マネージャーを志願。ここで二人は出会いました。

写真 おじいちゃんに「この子は3代目やからね」と、いつも周りに紹介され小さい時からいずれは農家を継ぐものと思っていた修平さんですが、農家の世界しか知らないより、一般企業に勤め、いろんな社会を知ってからとの思いがあり、大学に進学し名古屋でのサラリーマン生活を経験されました。千秋さんは遠距離恋愛としてつきあってはいたものの、「農家の嫁にはなれない!?」と、思っていたのに、彼に「農家もいいもんだよ」と、徐々に洗脳され、今ではすっかり農家の奥さん。お子さんの和泉ちゃんもトマトが大好きで(取材中も4個もほおばっていました)、周りからはこれで4代目もでき、安泰!!とささやかれているそうです。

 10アールあたり、約20トンの収穫があるそうですが、水耕栽培の先進国オランダでは、同じ面積で70トン以上収穫出来るそうです。まだまた改良の余地があり、農家はもっと成長できる産業と日々試行錯誤が続きます。サラリーマンと異なり、自分が手を掛ければその分実りも多く収穫量に反映。「やりがいのある仕事」と、笑顔で答えていただきました。お勧めのトマトについて伺うと、中型のミディトマトが昨今の人気ですが、やはりお勧めは大ぶりで赤いトマト。少し冷やして何もつけずそのままかかぶるのが一番とか。千秋さんのお勧めは玉ねぎのみじん切りと皮をむいたトマトをざく切りにして何も調味料を入れずに煮詰めるトマトソース。明石青果に出荷されているほか、「めぐみの里」「ナナファーム須磨」「Umie(わくわく広場)」など、直売所でも販売されています。みなさんもぜひご賞味ください。


 最後に北高について伺うと、ご主人の弟さんも北高出身で整骨院をされており、北高と言うだけで、ものごっつ賢いんでしょ。と、言われたり、SSHに指定されたことで母校がますます立派に賢い学校となっているのがすごくうれしです。そして、運動会に出没したたぬき!や、雨の日の通学で牛小屋から匂ってくる香り?が、二人にとっては懐かしい思い出のようです。


藤田農園
 TEL 078-961-0101
 神戸市西区平野町福中37
http://www.fujita-nouen.co.jp/

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